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【夜の特別見学会】「灯影の家」
- 開催期間
- 7/7(月)〜8/30(土)
- 会場
- 栃木県小山市駅南町
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このたび創業50周年を迎えることができました。これもひとえにお客様をはじめ、関係したすべての方のお陰です。 改めて感謝申し上げます。
創業以来、「小堀建設と関わるすべての人を幸福にする」を経営理念に掲げ、そのような考え方を従業員と共有することに努めてきました。
最近は特に経営理念の大切さを感じております。経営理念とは、いわば企業の背骨であり、企業の永続発展の為には欠かすことのできないもっとも大切なものです。
しかし、それが企業内で共有され、機能していくためには、この「理念」が人間の最も基本的な場所から説き起こした普遍的なものであり、社員の一人ひとりが共有できるものであることが、大切です。 また、理念が公明正大で大義名分を備えたものであればこそ、継承され、後進も道をあやまることがないのです。
私自身も大きなロマンを抱いて事業を承継しました。誰しもなにがしかの理想を持って経営をするものですが、時が経ち、事業内容にも変化が起きることで、経営の姿勢も変わり、 当初の理念も薄らいでしまうものです。 それが名だたる企業の不祥事や経営破綻の一因になっているのではないかと思います。
一般には、 企業経営における理念、哲学などはきれいごとに過ぎず、実際の経営を左右するのは、技術力であり、資金力であるという意見が大勢を占めています。 私は、そのような方に、いつも次の話をしています。
1912年、世界最大の規模を誇った豪華客船、タイタニック号は、処女航海において沈没し、約1500名の尊い命が奪われたことで有名です。
このタイタニック号の沈没の原因は、巨大な氷山に衝突したことでした。 氷山は、海面上に顔を出しているのはごく一部であって、およそ体積の8割以上は海面下に隠れているといいます。そのため、一見小さな氷山への衝突であっても、4万6千トンという大きな船が沈没するという、大惨事を引き起こしてしまったわけです。
氷山の水面下に隠れている部分を経営哲学に、また水面上に顔を出した部分を技術力や資金力など、いわば数値化できる経営要素にたとえることができるので.はないかと考えています。 つまり、 表面的には見えないが経営において最も大きな役割を担う、 経営哲学を軽視するということは、 タイタニック号の轍を踏むことになるのではないかと危惧するわけです。世の中には、彗星のごとく登場し、素晴らしい企業ともてはやされながら、 数年も経過してみると、その勢いも失せ、ときには一転衰亡の危機を迎えているような企業もあります。そのような企業は製品や事業が時代の潮流に適合することで、一時的には大発展を遂げるのですが、 企業哲学を侮ったがために、 会社の目的や働く意義が社員に明確になっていないのです。 そのため、社員のモラルや活動が次第に減衰し、 求心力が失われ、 急速衰退の道を辿るようになるのです。企業とは社員の意識の集合体であると考えています。
一人ひとりの社員が「どのような思いで仕事に従事しているか」、 その意識が集約されたものが、企業風土をつくりあげ、その上に結晶化したものが商品であり業績であると思うのです。会社がどのような方向を目指しているかを社員自身が自覚し、その方向性の中で自分の果たすべき役割を理解して、仕事に邁進できるような会社でなくてはなりません。そのような高い目的意識を明瞭にもった企業ならば自ずから、 業績もついてきます。もちろん、 企業経営にとって、 技術、財務、マーケティング、経営システムなど、企業哲学以外の様々な要素の充実も欠かすことはできません。しかし、それら経営に必要な周辺の環境を整えることも、人です。社員一人ひとりが、日々、自分の持ち場、立場で行う懸命な取り組みの中からこそ、真の技術力や豊かな財務体質が育まれるのではないかと思います。今こそ創業の精神に立ち返り、今まで蓄積した経験という名の叡知を結集し、不可能を可能にし、全社をあげて次の節目である100年を目指して頑張ってまいります。今後とも末長いお付き合いのほど、宜しくお願い申し上げます。
2025年7月吉日
株式会社小堀建設
代表取締役社長
小堀 彰久
住まいのイメージを体感できる
見学会、イベント情報
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